高倉ゆきの

第１話「逆ソープに通う夫に先立たれた女」真利子（３８）は、会社社長の夫・石動（いするぎ）（６７）と何不自由ない生活を過ごしていた。だが、石動は急死してしまった。意気消沈する真利子を見かねた妹の蓉子は真利子に『会員制女性専用高級個室サウナ・Ａｍｏｕｒ』の招待券を渡した。「姉さんが今、一番会いたい人に合える場所だから」という蓉子の言葉に唆されて、真利子は店を訪れてみた。そこは女性用の逆ソープだった。蓉子の言葉を信じていなかった真利子だったが、そこで会ったのは、死んだはずの石動だった！第２話「逆ソープに通う寂しい女」蓉子（３４）が先に石動に出会っていたが、石動と結婚したのは姉の真利子だった。蓉子は石動の愛人に納まった。その事実を真利子は知らない。どんな男も姉に取られてきた蓉子。寂しさを紛らわすため、女性専用高級個室サウナに足を運んだ。そこでは別れた恋人や初恋の相手など、客の女性にとって忘れられない男性や本当に愛する男性が、ソープボーイの姿となって現れる”幻覚”を見る事が出来るという。半信半疑だった蓉子が見たものは、石動の姿だった。石動が死に、蓉子は真利子に店を紹介した。石動と愛人関係を続けてきた蓉子から姉への、せめてもの罪滅ぼしの気持ちだった。しかし、蓉子のその優しさが徒となってしまう。（Ｃ）２００９ゴールデンムーンライト ／ 逆ソープ絶頂熟女