おさな妻

「おさな妻」作品概要
公開年月日: 1980年4月26日
製作: にっかつ
配給: にっかつ
時間: カラー／80分

レイティング

公開当時は一部地域で制限付き一般映画（G指定）でしたが、DVD化の際にR15+指定となりました。

あらすじ

新婚3か月の若妻・悦子（原悦子）は、夫の則夫（山本伸吾）とバラ色の新婚生活を送っていました。しかし、則夫は勤めていた興信所で浮気調査の金をゆすったことがバレて会社をクビになり、その事実を悦子に隠していました。

悦子の誕生日、則夫はスナックで同僚とグラスを傾けており、悦子にそのことを打ち明けられずにいました。その頃、悦子は則夫の帰宅を待ちながら食事の支度をしていました。

その後、則夫を捜して興信所の社員が現れ、悦子に則夫の借金の取り立てを迫ります。悦子はわずかばかりの貯金で対応しようとしますが、二人に強引に犯されてしまいます。

則夫は悦子の職場をやめたことを聞き、アパートへ帰りますが、ささやかな所帯道具もきれいになくなっている部屋に愕然とします。過酷な試練が次々と悦子を襲い、愛に生きる若妻が苦難を乗り越えていく姿を描いた作品です。

配役

悦子: 原悦子 (幼少期: 中嶋朋子)
則夫: 山本伸吾
その他: 三崎奈美、吉行和子、矢崎滋など

吉行和子は、悦子に優しく接する役どころで出演しています。
三崎奈美は、悦子の職場の同僚として登場し、則夫を巡って悦子と関係するとされています。

監督・脚本

監督: 白鳥信一
脚本: 鹿水晶子

エピソード・話題など

原悦子の主演作

ピンク映画で活躍していた原悦子が、日活ロマンポルノに主演した作品として話題になりました。

中嶋朋子の初出演作

主演の原悦子の幼少期を子役時代の中嶋朋子が演じており、中嶋さんにとっては劇場公開作品初出演作品となります。

テーマ性

“自立する女”や”翔んでいる女”ではなく、ただひたすらに”愛を生きる女”というキャッチコピーが付けられ、愛の原点を若者に問う青春映画として位置づけられています。

DVD化とレイティング変更

公開時は一部で一般作品として公開されたものの、DVD化の際にR15+指定に変更されています。

楽曲

挿入歌として、原悦子歌唱の「愛の妖精」（作詞：荒木とよひさ、作曲・編曲：大野雄二）と、石黒ケイ歌唱の「ひとり暮し」（作詞・作曲：石黒ケイ、編曲：鈴木宏昌）が使用されています。

「おさな妻」は、愛する夫の借金や浮気によって過酷な運命に翻弄される若妻の姿を通して、愛と試練を描いた日活ロマンポルノ作品として知られています。

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